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超一流コンサルファーム:ローランド・ベルガーでの働き方とは?外国人先輩にインタビュー

April 21, 2023 22 min read

ローランド・ベルガー東京オフィスで活躍する中国人先輩社員2名にインタビュー。 コンサルタントを目指す上で学生時代に頑張った方がいいこととは? ローランド・ベルガーで活躍するために重要なスキルとは? コンサルなのに温かい文化? (鮑 睿杰さん、王 渭相さん)

自己紹介

<1人目

氏名: 鮑 睿杰  Ruijie Bao

役職: プロジェクトマネージャー

入社年: 2019年中途入社

出身国: 中国

卒業大学:  同済大学 学士号

卒業学部: 自動車エンジニア

卒業年: 2013年

<2人目>

氏名: 王 渭相 Weixiang Wang

役職: コンサルタント

入社年: 2020年新卒入社

出身国: 中国

卒業大学: カリフォルニア大学バークレー校 学士号

卒業学部: 分子細胞生物学・心理学

卒業年: 2020年

(インタビューは全て日本語で行われました。)

日本で働きたいと思う理由

: 日本で働く理由は二点あります。一点目は、海外で働いてみたかったからです。私は上海生まれ上海育ちで、教育も小学校から大学まで全て上海で受けました。もちろん上海は素晴らしい大都市で私も大好きなんですけど、流石に20年ずっと同じ環境の中にいると少し飽きてしまっていたんです。そこで中国国内か海外で働くかを検討した時、海外で生活してみたいという想いがだんだん強くなっていったんです。ちょうど就活を始めるタイミングで、日本で就職することを希望する中国の大学生向けのプログラムに参加して、一社目の会社と面接して無事受かり、来日することになりました。

二点目は、欧州や米国と比較して、日本は地理的にも文化的にも中国と近い部分があったからです。新しい環境でチャレンジすると言っても、欧州などの母国とは全く異なる環境下で生活するよりは、日本のような何かしらの共通点があるけれども相違点もある、という環境が自分にとっては最も良いなと考えました。結論としては、日本はベストの選択肢だったと思っています。来て本当に良かったです。

:私は小さい頃から日本のアニメ、バラエティー番組、ドラマが好きだったので、ずっと日本に住んでみたいという気持ちがありました。実は、日本にある大学を受験しようと思っていたのですが、両親から反対されてしまったのです。さらに、自分の専攻が生物と心理学いうこともあって、日本以外の国の大学の選択肢を考えて、アメリカの大学に進学しました。しかし、就職のタイミングになって、やはり日本に行ってみたいという強い思いが残っていたので、日本での就職を決断しました。

日本語をどう身につけたか

: 私は日本への留学経験は全くゼロです。ただ、小さい頃からアニメがかなり好きで、ずっと見ている過程でなんとなく身につけた感じです。小さい頃は、あまり知られていない『しゅごキャラ!』という少女系のアニメにハマっていました。今は、『進撃の巨人』や『東京喰種トーキョーグール』などが好きです。大学でも日本語を勉強したことはなかったので、多くを独学で取得しました。大学では和太鼓サークルに入ったりして日本人の友人が多くいたので、スピーキングは友人との会話で身につけました。医療用語の日英通訳のボランティアもやっていたりしました。

: 私も日本への留学経験はなく、大学でも特に日本語の勉強をしたことはありませんが、来日の前に半年間くらい、上海にある日本語塾に通っていました。JLPT(日本語能力試験)でN3またはN2相当の日本語レベルの状態で来日したので、仕事では英語を主に使っていました。当時、同僚の話す日本語のうち10%くらいしか理解できていなくて、話すのもたどたどしくて、本当に苦労しました。ただ、社内の公用語はもちろん日本語でしたので、OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)のような形で、毎日、日本語を聞きながら少しずつ身につけていき日々勉強していくことを積み重ねて、今ではほとんど不自由なく話せるようになりました。やはり、日本語を本当に話して仕事で使えるようになるには、実際に仕事の現場で日本語に触れる環境が大事だと思います。全て日本語で仕事をする環境にいると、強制的にできるようになるというか、仕事をうまく進めるためにも勉強をしなければいけない、と考えるようになりました。

大学時代について

大学時代に力を入れたこと 

: 大学時代は本当にたくさんの活動や経験を満遍なくしていました。アルバイト、研究、スポーツをしながら、ボランティアにも積極的に参加しました。アメリカに住む英語が話せない人向けに、医療通訳を中国語・日本語でしていました。例えば、お医者さんに処方された薬の正しい飲み方や、どういった効果があるのかなどの専門用語を、現地に住んでいてもまだ英語でのコミュニケーションができない中国人や日本人の方々のための通訳していました。

また、先ほども触れた様に小さな頃からずっと日本文化に興味があったので、和太鼓サークルにも入っていました。和太鼓サークルでの活動をきっかけに日本人や日本好きの友達もたくさん作ることができました。特に一つの活動に力を入れていたわけではないですが、色々な活動を行っていたことで、自分のやりたいことを悔いなく全てできたので、それがすごく良かったなと思っています。

: 私の大学生活は勉強や研究に集中していたので、学問にたくさんの時間を費やしていました。余った時間で好きな日本のアニメを見て過ごしていました。私の専門は工学で、通常の理系の勉強よりもう少し実用的なことを勉強していました。特に、ものづくりを自分の手でやっていました。例えば、長期間の休みがある時でも、大学にある学生用の工場の機械や設備を使って高速列車のプロトタイプを作りました。高速列車を作るだけでなく、高速列車が走れる様にレールも自ら作り、様々な鉄を一定の形にして、鉄を組み立てて走らせることまで全てをやりました。一本のレールだけではなくて、複数のレールがある中に自由にどこのレールに進行するのかをコントロールするスイッチ装置も作っていました。設計から全部自分で考えて、CADソフトウェアを使って、全部モデリングをして図面におこし、その図面通りに自分で工場の機械を使って加工しました。昔からものづくりが好きな人間でした。

大学で勉強したことが現在の仕事にどうつながっている

: 実は、母校の同済大学がローランドベルガーといくつかご縁があったのです。というのも、同済大学は元々ドイツの方が設立した学校です。大学の中には、ドイツや欧州との繋がりが多く、同済大学で有名な専攻が、ローランドベルガーが強みとする自動車業界なのです。私も自動車エンジニアリングを専攻していたので、自分と会社の相性がすごく良いと感じました。勉強したエンジニアリングの知識が直接的に今のコンサルタントとしてのプロジェクトの中に使われているわけではありませんが、自動車業界全般の業界知識は十分に活かせています。

: 私の場合は、専攻した内容が仕事に直結しているというよりは、理系のバックグラウンドを活かしたロジカルシンキングの力が、戦略コンサルティングの実務に活かされているなと感じることが非常に多いです。実験で培った論理的な考え方はコンサルタントとして、クライアント企業への提案内容やプレゼンテーションやコミュニケーションの至る所で求められているので、仕事をする上で重要なアセットになっています。

大学生活で後悔していること

: 後悔しているわけではないですが、やはり大学時代に、日本の企業についての情報量が圧倒的に少なかったので就職活動の時に企業リサーチをもっとしておけば良かったと思います。私は中国の大学で学ぶ学生向けの、日本での就職プログラムというとても珍しいプログラムがきっかけで日本に来ることができました。そもそも、このようなプログラム自体を知らない人が意外とたくさんいます。その中には、私よりも優秀な学生がおそらくたくさんいるはずなので、多くの学生が情報を知らないだけで機会損失をしていると思います。情報収集力がすごく重要かなと痛感しています。

: 正直、後悔していることはないです。唯一あるとすれば、大学のコンサルティングクラブに入会しておけば良かったかなと思います。学生時代は、まさか自分がコンサル業界に進むとは思っていなかったので入りませんでしたが、コンサルタントとして働き始める前にこうした自分の仕事に関連した活動経験があれば、よりスムーズにローランドベルガーの仕事に入り込めたのかなと思います。

ローランドベルガーのコンサルタントとして働くために役にたつスキル

: 入社当時、コミュニケーションスキルが私には足りていなかったと思います。というのも、大学時代で求められたコミュニケーションと、社会人で求められるコミュニケーションでは、取り方や密度がかなり違ったんです。例えば、自分の業務では、自分の考えを持ちながら、タスクの途中でも上司に頻繁に進捗報告や相談をしたりして、仕事を進めていくことが多いんですけど、それが難しかったです。というのも私は大学では理系専攻だったため、実験室では誰とも話さずに研究成果を出すことが主なタスクの進め方だったのです。また、入社当初にタスクを任された時は、全て自分だけで完結するように頑張らないといけないという感覚を持っていました。しかし、実際は同僚や上司と一緒にタスクを仕上げていって、クライアントに価値のあるもの作り上げていくことが大事なので、この感覚を掴むまでは結構時間かかりました。自分だけで全てを何とかしようと思っていると、結局何も価値あるアウトプットが出来上がらなくて、上司に指摘を受けることもありました。「コンサルタント」と聞くと個人が頑張るイメージを持つ学生もいるかもしれませんが、クライアントのためにチームとしてアウトプットを出すためにも、アサインされたチームのメンバーに早めに相談をする努力が重要だと感じています。

: 私も同感です。王さんがおっしゃったコミュニケーションと少し似ていますが、プレゼン力は大学時代に磨いておけば良かったなと思います。自分は工学系ということもあり、プレゼンする機会が少なかったのです。あまりプレゼンに慣れていないまま、コンサル業界に入ったので1年目でもいきなりクライアントにプレゼンする機会が急に来ることもよくあり、毎回緊張していました。こうした理由から、私は学生時代からプレゼン力を磨く機会をたくさん作った方が、絶対にコンサルタントとして役に立つスキルを得ることができると思います。

現在の仕事について

: 私はコンサルタントの役職についています。仕事内容はプロジェクトごとで変わっていきます。クライアントとの守秘義務もあるのであまり詳しい内容を深く話すことは難しいのですが、1つのプロジェクトに入ると、まずクライアントが求めていることに対して深くリサーチをします。また、リサーチだけではなく、より深くクライアントが知りたいことを理解するために、関連する内容に詳しいエキスパートにインタビューなども行います。また、こうして調べた内容を用いて、クライアントに対してどのような価値が出せるのかを考え提案することが主な仕事になります。

仕事は、ほとんどチームで行われます。通常、一つのプロジェクトにマネージャーがいて、下に私含めたコンサルタントが数名つく形です。そして、一番上にパートナーとプリンシパルという役員の方々が付きます。多くのプロジェクトが6~7名のチームで構成されています。クライアントとのミーティングに私も同席することはありますが、クライアントとのやり取りは基本的にマネージャーが行うので、私は詳細を補足する役割などを担っています。

: 私はマネージャーの役職についています。対外的にはクライアントとの仕事です。打ち合わせでのプレゼンや議論のファシリテーションから、スコープ調整というクライアントの満足度管理までを担当しています。プロジェクトにもよりますが、クライアントとは基本週一、二回の頻度で直接お話する機会があります。一方で、対内的には、社内のチームのプロジェクトの進捗を確認したり、アウトプットの品質の管理も担っています。この二つは必ずしも両立できると限らないですし、そこのバランスの調整は試行錯誤しながらやっているところです。

仕事で苦労したこと

: マネージャーとしては、クライアントの満足度とチームメンバーのワークライフバランスを両立することは難しいです。また、今の社会は働き方改革が進んでいて、弊社も改善にかなり取り組んでいます。そうするとやはりメンバーの仕事量をまず自分ができる限り軽減しようとする一方で、クライアントからの期待や満足度を保たなくてはいけないというプレッシャーもあり、バランスをうまく両立できるように邁進しています。もちろん、自分達がたくさん働いてたくさんアウトプットを出した方が価値としては大きいです。ただそういうやり方はあまり持続的ではないので、コンサル業界でも働き方改革を進めている段階だと思っています。私もその中の一人としていろいろ悩みながらやっている感じです。

: 入社してから少し経ちましたが、単純にタスクをこなすというよりは、クライアントを意識しながらしっかり示唆のあるアウトプットを出せるようになってきていると思います。しかし、そこがやはり難しいです。例えばあるリサーチをしたとして、あるファクトが出てきたとします。そのファクトはクライアントにとってどんな価値があるのか見出す必要があります。ここの事実に対する洞察(インサイト)が浅いものになってしまうこともあります。まだ上司にアドバイスやフィードバックをもらいながら改善している部分なので、もっと努力していきたいです。
また、日本のクライアントが何を本当に求めてるかを理解することも難しいです。文化の違いも少しありますね。例えば、言葉で伝えてくださる内容以上に、実際クライアントはこういうことを気にしているということがしばしばあります。いわゆる本音と建前の文化なのかもしれません。言葉以上のことを把握するのはやはり難しいと感じています。そこは経験や時間の経過に伴って、もっとわかるようになっていくと思うので今まさに取り組み中です。

コロナ禍、アフターコロナで直面した困難なことやリモート環境下でのプロジェクトの進め方

: コロナ禍では弊社の場合、会議や打ち合わせ、週次の進捗報告会は基本的に全てリモートで行い、最終報告会のみ対面で実施することが多いです。コロナ禍のリモートワーク時に特に私が感じたのは、オンラインミーティングで複数の方が発言するタイミングです。話したいタイミングがかぶってしまうケースが発生しています。

もう一点は、リモートでプレゼンをするときです。コンサルタントは、クライアントがどう感じたかを感じ取るスキルが大切なんです。全て対面で行っていた時は、クライアントの顔を見て、今話している内容が刺さっているのか、聞き手がどう思っているのか、という表情や仕草から判断する必要があります。しかし、リモートだと表情や仕草から提案内容が刺さっているかを判断することが非常に難しいです。対面であれば、その場でクライアントの表情を見て、プレゼンのペースを変えたり、プレゼンをするときに濃淡をつけています。クライアントの関心点がどこにあるのかを表情で判断して、それに合わせて内容をもう少し丁寧にプレゼンしてみたり、興味がなさそうであればさっさとスキップして次の説明に移るなどの判断をしています。リモートでのプレゼンは、難しさが高まっているかなと感じます。

:私はコロナ禍に入社したので、現在のウィズコロナでの状況ですと、相変わらずリモートで仕事を行うことが多いです。しかし最近クライアント先にいく機会が増えてきているので、名刺交換などの、普通の社会人としての常識を身につけることが、リモートワークのみでは難しかったですね。名刺の並び方などそういった「社会人としての常識」みたいなところは勉強中です。

ローランド・ベルガーでの働き方について

ローランドベルガーを選んだ理由

: UCバークレー在学時、実は大学院に進学したい気持ちがあったので、正直あまり就職について考えてはいませんでした。しかしパンデミックの発生などのさまざまな環境の変化があり、就職活動を始めました。私の周りの友人の多くが、コンサルティング業界を志望していたこともあって、私も数社受けてみることにしました。ローランドベルガーとは、アメリカ西海岸で行われたジョブフェアにて出会いました。

実は当時、コンサルティングの業界についてあまりよく理解していない状態で面接に挑んでしまったんです。そんな面接の中で、ローランドベルガーの面接官が一番フレンドリーで優しくて、最も良い印象を受けました。例えば、いきなりケースやフェルミ推定の質問をするのではなく、まず30分かけてちゃんと学生時代に何をしてきたとか、どういう性格なのかという、パーソナルな部分を聞いてくださったんです。それがすごく温かいなと思いました。あとはケース面接も、圧迫的では全くなく、一緒に議論するという形でした。ディスカッションしていくうちにすごく楽しいなと思えたので入社を決めました。あとは、戦略コンサルという業務内容に惹かれたこともありました。

: 三点あります。まず一点目、私がローランドベルガーに転職した主な理由として、戦略の中心的な案件にチャレンジしてみたかったんです。実は前々職は、戦略の下流の一部の業務改善の案件を扱っていて、前職では戦略のなかの実行支援のところを中心にコンサルティングしていました。なので段々と上流へと進んでいって、今回は経営戦略の一番上流の戦略のところを経験したいと思ったんです。ローランドベルガーに入って、戦略中心の案件を実施する機会をいただいて、今頑張っているところです。

二点目に関しては、自分の大学のバックグラウンドとの相性です。ローランドベルガーは自動車業界全般的に強いという評判があります。私は同済大学で自動車を専門的に勉強していたのもあって、自分の知識と掛け合わせて、自動車業界のプロジェクト経験を積みたい思い、ローランドベルガーを選びました。

三点目は、会社の規模です。これは働き始めて感じたローランドベルガーの良さになるのですが、自分は小規模の企業に向いているとすごく思っていて。私は一社目は小規模な企業で、二社目は大規模の企業に勤めていました。また、小規模の企業に入って、自分の性格に合っていると思いますし、働き心地的に一番いいと感じます。というのも、大規模の企業だとお互いについてほとんど知らない状態にどうしてもなってしまいます。挨拶もせず、それぞれがどんな人かわからないような。それに比べてローランドベルガーではお互い名前や顔はなんとなく認識していますし、昔一緒に仕事をした人と顔を合わせる頻度がかなり高くて。そうすると軽く雑談したりと、ポジティブなエネルギーをもらえますので、すごくいいなと思っています。アットホーム感がありますし、人間味がありますね。

ローランド・ベルガーに合っている人・合っていない人とは

:コンサル業界は全般的に自分から動くということが求められます。戦略コンサルの会社では特に。なので自分からしっかり上司に相談するとか、しっかり自分のモジュールを遂行しようとか、自分のやりたいことが明確にあって、自分でちゃんと動ける人、またはそのような思想を持った人がすごく合うと思います。「上の仕事を奪うような気持ち」を持とうともよく言われます。上司に言われたことをやる、というよりは「果たしてこれは本当に必要なのか」とか、「これをやったら最終的に解決策として意味があるのか」など、常にクリティカルに考えて主張をすることが大事だと思います。私は結構上司に歯向かうタイプなので(笑)、それが正しいと思っていますし、フランクなカルチャーだからこそできることだと思いますね。そこが逆に就活生、大学生のみなさんにおすすめなところでもあります。

: 一点挙げると、オーナーシップが重要だと思っています。もちろんオーナーシップだけあれば他の要素がなくても生き残れるっていう事ではなくて、一定のクリティカルシンキングやロジカルシンキングの水準があった上での話なんですけれども。

自分に何らかのタスクやモジュールが任せられたときに、それを本当に自分のものとして責任感を感じ、どんな困難があっても一生懸命前向きに進めて、最後までやり遂げるということがすごく重要です。そういう人であれば、仮に一時的な経験不足や、エクセルや財務の知識がなくて、少し挫折したとしても、必ず立ち直せたり、早く成長できていると感じます。

ローランド・ベルガーの企業文化とは

: 会社の三つのコアバリューの中に、エンパシー(寛容と尊重の精神)というものがあります。このエンパシーがあるからこそ、アットホームな文化やオーナーシップを重要視する環境になっています。個人としては、エンパシーを重要視し、プロジェクトの他のメンバー、あるいはクライアントに迷惑をかけないようにしようと思いながら仕事をしています。コンサル業界では意外かもしれませんが、ローランドベルガーにはエンパシーを持っている人が揃っているんです。私も実際に入社する前は、ローランドベルガーに対してどちらかというと冷たいイメージを持っていました。しかし、実際に入社してみるとエンパシーとオーナーシップが本当に根付いていました

: 先ほど、鮑さんも仰られましたが、社員同士の距離感が近く、皆さん仲がいいという温かい文化があるのはすごい好きです。私は外国人として日本に来て、あまり知り合いもいない中で、同期の方々がすごく温かく受け入れてくださって、仕事とプライベート両方で仲良くさせていただいてます。

また、社員に寛容であると思います。ローランドベルガーにはメンター制度があって、実は鮑さんは私のメンターなんです。中国出身の従業員は我々含めて三名しかいないのですが、会社の配慮で、似たようなバックグラウンドの方と組み合わせてくれました。メンターだったりとか、いろんな職種の人と一緒に食事に行ったりなど交流がよくあるので、それが結構気に入っています。どんな人ともフランクに話せるのがかなり自分には良くて。他の企業に行ったらもう一発でクビになってしまうのではないかというような話し方をたまにしてしまうんですけど、皆さん包容力があって、はっきりとこういうところ駄目ですよってちゃんと説明してくれるんです。そういうところがやはりいいなと思います。

ローランド・ベルガーが改善できると思う点

: 直したほうがいいところは、ローランドベルガーというよりは業界全体でですけど、ワークライフバランスを保つことの難しさですかね。ワークロードが結構多くなりがちな業界なので、やはりそういう中でそのワークライフバランスを保つことがどうしても難しい時期もあります。結構波はあるんですけども。そういったところのケアは昔に比べると結構良くなってきているんですが、今後さらに良くなっていったらいいと思います。

: これは時期にもよるのですが、やはり仕事量が非常に増えるタイミングではコミットする時間も長くなってしまう点は改善の余地があるかもしれません。しかし、逆に長期間の休みをまとめて取ることができるのは他の業界にはないことかもしれません。実際に、私も4月の後半から2~3週間の休暇を取る予定です。私の例のような長期間の休みは日系企業でなかなか取れないと思います。

: 実は、私も去年、2週間休んで免許合宿に行ったり、1週間イタリアに旅行したり長期休暇をしっかりとっています。いい会社です(笑)。

将来的にローランド・ベルガーでやってみたいこと

: 実は去年の夏からプロジェクトマネージャーに昇進しました。今までの役割では、与えられたモジュールをきちんとこなすことが求められていたのですが、プロジェクトマネージャーというポジションに上がると、視点やミッションが変わりました。すごくやりがいを感じているので、このロールでもっといろいろなプロジェクトをメンバーと一緒にやってみたいというのが今の想いです。

: 正直、将来何を成し遂げたいかまだ決まっていない状況なので、いろんなことをやってみたいというのが今の目標です。その中でも、いろんな業界に携わりたいです。例えば、生物学を勉強したバックグラウンドを活かしてヘルスケア業界のプロジェクトをやってみたい気持ちもあります。あとは英語と中国語も話せるので、もっとグローバルな案件に関わりたいです。ヨーロッパにルーツがある会社なので、自分のやりたいグローバルな案件に関わる機会というのも実現できる会社ではないかと思います。


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