ボストンキャリアフォーラム (BCF):日程や参加企業/対策方法を経験者に聞いてみた ーバイリンガル向け内定直結合同説明会ー
ボストンキャリアフォーラム(BCF)はアメリカのマサチューセッツ州ボストンで開催される日英バイリンガル向け合同説明会です。この合同説明会はアメリカをはじめとした国々で活躍する日英バイリンガルの学生の数少ない就活のチャンスになっていま
著者: James Cahyadi | 掲載日: 2019年9月16日
ボストンキャリアフォーラム(BCF)はアメリカのマサチューセッツ州ボストンで開催される日英バイリンガル向け合同説明会です。この合同説明会はアメリカをはじめとした国々で活躍する日英バイリンガルの学生の数少ない就活のチャンスになっています。BCFがバイリンガル就活生の間で人気な理由はいくつかありますが、一つ目は他の合同説明会と違い会場で面接が受けられるという点がとても魅力的です。二つ目に、参加企業が200社を超えるという規模の大きさも挙げられます。しかしこの大規模な会場で結果を出すためにはいくつかの大切なポイントがあります。今回はそれらをピックアップして学んでいきましょう。
BCFは毎年11月1日から三日間で行われます。
ボストンキャリアフォーラムに参加するのは自分の目標の職業につくうえでこの上ないチャンスですが、参加前の用意を決して怠ってはいけません。準備ができていないまま面接を受けてもあなたのイメージが悪くなり、理想の職業につく夢も遠いものになってしまいます。BCFは参加に必要な準備を手順別にまとめた公式ガイドラインを公開しているため、ぜひ参考にしてみてください。またこの記事のまとめもページ下部にあるので時間がない人はそちらだけでも見てみてください。

ボストンキャリアフォーラム2019について
- 開催期間:2019年11月1日~3日
- 開催会場:ボストンコンベンション&エキシビジョンセンター(BCEC)
- 参加企業:234社
参加申し込みはこちらから
インタビュー:留学生のボストンキャリアフォーラム参加について
今回はシンガポールからの留学生で2016年のBCFに参加したメリアさんと、東京大学からの留学生で2019年のBCFに参加予定のさやかさんにお話を伺ってきました。
Q: なぜBCFに参加しようと思ったのですか?
メリアさん:単純にうまくいけば3日間で内定が出るからです。 加えて私がオーストラリエでインターンをしていたときにお世話になった上司の方が日本に住んでいたことがあって、その方に参加したほうがいいとすすめられたのも、とても大きかったと思います。また私が就活に本腰を入れ始めたのが10月ととても遅かったこともあります。
さやかさん:日英バイリンガル向けの就活イベントということで、日本で就活するよりも可能性が広がると思い参加することにしました。また選考プロセスが3日以内に終わるというのもとても魅力的です。そして私はアメリカの大学院に進学することも考えているので、就活をしつつ進学する場合の大学院選びができるということが何より効率的だと思ったため、今回の参加を考えています。
Q: 志望していた、またはする企業はどこですか?
メリアさん:メーカー業界、または食品を取り扱う企業です。
さやかさん:ITやコンサル企業です(Apple, Twitter,Bain & Co, Deloitteなど)
Q: BCFに参加した知り合いで、どのくらいの割合の人が内定を獲得していましたか?
メリアさん:私以外に参加している知り合いは私の知る限りではいなかったので、残念ながら分かりません。
さやかさん:参加した先輩たちのほとんどが、最低でも一社からは内定をもらっていました。内定をそもそももらえていない人も何人かいましたが、その人たちは全員事前準備ができていなかったから落とされたといっていました。
Q: BCFに参加するにあたって特別な事前準備をした、あるいはしますか?
メリアさん:私は日本の就活文化を少しも知らなかったとので、まずは日本の就活について一から学び始めました。その他にはボストン滞在時の宿泊費や飛行機のチケットなどを早めのうちから予約するようにはしていました。
さやかさん:私はインドネシア国籍なのでビザ発給や飛行機のチケット、宿泊施設の予約は事前に済ませ、BCFの事前リサーチとしてどんな企業が参加するかや、どの企業に申し込むかを決めました。企業によっては開催の3,4か月前から申し込みを受け入れています。また周りの先輩たちにコツや知っておくべきことを事前に聞くこともしました。加えてBCFで必要になる履歴書は独自のフォーマットのものが必要になるため、日本語と英語での履歴書の書き方も調べて作成しなければいけませんでした。最後に、BCFの開催前に行われる面接はスカイプや通話面談がほとんどで、これは国内で普通に就活を行うときにはほとんどないということも覚えておきましょう。
Q: 面接は何社受けましたか?また受けるとしたら何社ほどが目安ですか?
メリアさん:企業によっては面接が3から4回ほどあるということを事前に知っていたため、5から6社ほどに申し込み合計10回以上は面接を受けました。面接のほとんどはBCFの初日と二日目に行われます。私が受けた企業は初日に一回目、二日目に二回目というような企業もあれば、同日に何度も面接を行ったり、場合によってはオンラインの時もありました。
さやかさん:10から15社ほどに申し込む予定です。目標では3から5社の面接に進み、最低でも一つ内定は出るといいなと思っています。
Q: あなたの日本語と英語のレベルはどのくらいですか?就活において語学力はどのくらい重視されると思いますか?
メリアさん:BCFに参加した当時の私の日本語力はJLPTのN2レベルで、英語はネイティブレベルでした。私の場合は日系企業に申し込むことが多かったので日本語力はとても大事でした。
さやかさん:私の英語はネイティブレベルで問題なかったのですが、日本語はビジネスレベルまでしか話せません。ウェブテストは日本語のものがほとんどで、漢字も多かったため、とても苦労しています。また面接も大きな課題の一つで、日本語で自分が本当に言いたいことを言えないのはとてももどかしいです。しかし私より日本語が苦手な先輩もBCFで内定を獲得していたのを見ると、企業によって求めることが違うのだと気づきました。日本語よりも英語を重視する企業もあれば、その逆もあります。大事なのは自分のスキルを十分発揮できる企業を見定めることです。
Q: 最後に読者に向けてアドバイスなどがあればお願いします。
メリアさん:BCFの参加するなら十分な事前準備をお勧めします。企業分析や面接の練習、履歴書やESの添削を知り合いに頼むこともとても大事です。
さやかさん:飛行機はずっと前から予約していないと、あとから金額の高さに悩まされることになります。多くの参加者はたった3日間の就活フェアだと事前準備を怠ってしまうのですが、それこそが罠なのです。多くの企業は開催3,4か月前から申し込みの受付を行っており、オンライン面接の準備も早い段階から準備し始めます。そのため開催期間の3日間よりずっと前から選考プロセスは始まっているのです。ですから早め早めの準備はとても大事になってきます。
まとめ
・ BCFでは開催期間の三日以内に内定が出ることがあるが、ここで成 功するためには前持った綿密な準備が必要
・BCFで内定を獲得した人は共通して全員とても事前準備がしっかりしていた
・飛行機と宿泊場所は早めに確保する
・日本の就活について深く理解し、面接の練習を他の人(日本語がネイティブな人)に見てもらいながらやること
・BCFに参加している企業の多くは、早く(7-8月ごろ)から参加者の募集を開始する
・面接は最初の1日目、2日目で行われる。日本語と英語両方が堪能であることは大きな武器になるが、高い水準で話せなくとも大きな障害にはならない
最後に
日本の就活形式ばっていてとても長く、大変苦痛に感じるでしょう。しかし事前準備をしっかりと行っていればBCFのような短い期間で開催される就活イベントで理想の職業につくことだってできるのです。

Table of contents
Not a JPort user yet? Start today for free.
On JPort Journal,
Ask Senpais about 就活 on the forum
Watch & Read Contents made by Senpais & JPort
Participate on JPort’s events
On JPort Match,
Connect with HR of companies in Japan on JPort Match