日本のIT業界:トップ企業新卒採用情報、気になる初任給は?
ゼロからプロのITエンジニアとしてキャリアをスタートするのはとても難しいことです。そのためにまずはITエンジニアの細かい仕事内容や採用を行っている企業を知ったうえで、日本でのITエンジニアとしてのキャリアパスについて考えていきましょう。
著者: Jen Santelices │ 掲載日: 2019年11月21日
日本のIT業界とは?

https://unsplash.com/photos/LS2cytbaiUM
日本はイメージとしてテクノロジー先進国のように思えますが、実は日本のIT業界はほかに比べ数年分の遅れを取っています。理由としては技術の進歩が他国に比べ遅いからでしょう。日本の新規IT事業はまだ若すぎて、シリコンバレーのような大きなハブが構築され切れていないのが大きな原因のようです。
その他にも人材不足はIT業界でも大きな問題となっています。有識者によると、日本のIT企業は2030年までに60万人以上の人手不足になると見込んでいます。これを解決するために、現在では企業と国が提携し海外からの人材を招き入れることに注力しています。
そのためこの状況を逆手に取り、日本でのITエンジニアとしてのキャリアを始めていくのもよいかもしれません。しかしまずはITを主軸とする企業をいくつか見ていきましょう。
日本のIT企業
日経のIT企業は大きく分けて「プロダクトベース (product-based)」と「サービスベース (service-based)」の二つに分けることができます。この二つの違いを理解し自分はどちらに向いているのかや、自分は何をしたいのかを明確にしていきましょう。

「プロダクトベース」の企業は製品を自社開発し、自社のブランドとして消費者に販売します。ITの商品は有形物だけではなく、アプリやウェブサイト、プログラムなど無形のプロダクトもとても多いです。
Googleを例とすると、メールサービスのGmailやサーチエンジン、ナビゲーションアプリのGoogle Mapsなど多くのものがあります。企業によって多少の差はあれど、多くの場合往路ダクトベースの「企業はプログラミングのスキルを重視し、採用を行います。
「サービスベース」の企業は、ほかの企業の注文に応じてもっているITの技術を使い要望に応えるという体制をとっています。例としてはコンサルティング、サイバーセキュリティ、技術サポートなどが挙げられます。サービスベース企業の場合、多くはITのノウハウのほかにクライアントとのやり取りが重要となってくるので、高いコミュニケーションスキルが重要になってきます。
企業によってはどちらの性質とも持ち合わせていることもあります。例えばNECはPCブランドを持ちながらサイバーセキュリティも行っています。このような企業の場合どの部門に申し込むのかを見極めることが大切であると同時にマルチなスキルを持っていることも大切です。
2019年に日経と楽天が行った「2020年IT業界新卒就活 人気企業ランキング」の調査はそれぞれのIT企業に対し、新卒の人材が雇用形態や企業の魅力と感じた部分をベースにランキング形式でIT企業をまとめたものです。
この調査でわかったトップ10の企業が以下になります。10社のうち3社は外資系の企業(Google、Yahoo!、Accenture)ですが、残りの七社はすべて日経の企業です。
- NTT データ
- 楽天
- 富士通
- SCSK
- Yahoo!
- 伊藤忠テクノソリューションズ
- Accenture
- Line
- 日立製作所
この10社はIT業界のビッグネームではありますが、業界全体としてはほんの一部であり、このほかにも募集を行っている企業は山ほどあります。トップ10社以下の企業もこちらから見ることができ、日本語ではありますがその他の日本のIT企業をまとめたリクナビのページはこちらから見ることができます。
IT業界の平均年収は?
次はIT企業で働いた場合の平均年収を見ていきましょう。
2019年の平均年収を調べた調査によると、IT企業社員は平均して一番高い年収をもらっていることが分かりました。
下のチャートはIT企業トップ10社の新卒平均初任給をまとめたものです。

収入は企業を選ぶうえでの重要なファクターではありますが、それに執着しすぎるのもいけません。自分のスキルや性格に合った企業選びもとても大事なことです。
IT業界で働くためには?
今回私たちはアメリカ出身で、現在東京の国際IT企業でソフトウェアテスターの仕事をしているケイティさんにお話を伺うことができました。彼女はITの仕事を探すときどんなテクノロジーに携わりたいか、どんな環境で働きたいか、どんな製品を作っていきたいかを考えていくことが大切だとおっしゃっていました。
まずITエンジニアとしてのキャリアを歩むために何よりも大切なのはIT分野の熟達した知識であるとケイティさんはおっしゃっていました。しかし、IT分野の難しいことばかりを知っていることが良いこととも限らないとも述べています。
例えば日本語力はあるととても役に立ちますが、社交性も同時にとても大切になってきます。ITの知識と同様、人としての能力も今後エンジニアとして働くうえで必要な要素になってくるとケイティさんはおっしゃっています。「常に学び続け、自分の知識欲を満たし、その結果として会社にどんな価値をもたらせるかを考えなければいけない。」と最後にケイティさんはアドバイスをくれました。
現在深刻な人手不足を抱えている日本のIT業界は現在、募集の条件を緩くして入ってきた新入社員の育成に励んでいます。IT分野の資格や学位を持っている場合強みにはなりますが、社員教育に力を入れている企業が多いため絶対に必要とは限りません。
ITの知識を得るために
ITの技術や知識を持っていないけどIT企業で働きたいと考えている方は「ITブートキャンプ」で短期間でプログラミングやITのノウハウを学びましょう。
TechCampはIT経験ゼロの方でも卒業までに自信をもってエントリーシートにかけるまでに成長できます。授業は日本語で期間は短期集中型の10週間コースから、自分のペースで行える6か月コースまであります。
英語の授業のほうがいいという方は、LeWagonやCode Chrysalisなどのブートキャンプがおすすめです。LeWagonは9週間の集中コースと24週間の分散型コースが用意されています。Code Chrysalisは12週間集中コースと5週間のお試しコース彼得れ部ことができます。
IT企業に申し込む前に
日本のIT企業の選考に申し込む方法はいくつかあります。一つは説明会や選考会に出席することです。
Connect Job Japan IT Engineerは12月に東京で開催されたイベントで、IT業界志望の学生向けかつIT知識の有無にかかわらず参加可能でした。このイベントにはメルカリ、ソフトバンク、チームラボ、Yahoo!やソニーなどの大企業が参加しました。
また毎年夏と冬に行われる東京キャリアフォーラムもとても良い機会です。企業は日英バイリンガルな人材を探しており、インフォシスや楽天なども参加するため必見です。
加えて学生はインターンシップで力をつけるのも良い手段です。学生向けのインターンシップを見つけるためのツールとして、 Infraインターンは短期から長期まで幅広いインターンシップの募集を探すことができるプラットフォームです。またリクナビインターンシップもITインターンを探すときに活用するとよいでしょう。
キャリアを見つけるということは人生の大きな一歩です。IT業界に興味を持ち、自分にあっているかどうかを決めることだけでも間違いなく価値のあることだといえます。
これを機に是非、IT業界に興味を持ってあなたのチョイスの幅が広がれば幸いです。

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